【体験談】子どもの大学進学をめぐる費用について

計算機と筆記用具 お金のこと

片づけをしていたら、娘が大学を受験したころのメモ書きや書類が出てきました。

もう10年前になります……!

志望校がボーダーすれすれだったので、最後の最後までドキドキの受験でした。
なんとか合格できた時は、母子で抱き合って涙涙(笑)

今となってはとても懐かしい、濃密な思い出です。

 

今年も、先日5日が国公立大学の出願締め切りでしたね。
前期試験まであとわずか。
受験生をお持ちのママたちは、みなさん落ち着かない日々を送っていらっしゃるのではないでしょうか。

 

当時の私はですね、やきもきした末に最後には悟りを開いて
この子にとって、一番いい結果が与えられる!」と唱えていました。

今のこの子にとって、
第1志望に合格することがいいことなのか、
第1志望に落ちて、第2志望に合格するのがいいことなのか、
今年はどちらにも合格せずに、浪人するのがいいことなのか。
それは、神のみぞ知る。

……という悟りです。

 

これの考え方、当時の私にはとても効きました。ふっと気が楽になりました。
(もしよかったら使ってください^^)

 

さてさて今日は、出てきた懐かしいメモに、進学にかかった費用のことがあったので
大学進学をめぐる費用】について、【体験】と【反省】を書いておこうと思います。

 

晴れて合格!となったあとは、お金がぽんぽん出ていきますので(^^; 親の頑張りどころですね。
これからのみなさま、私の轍を踏まれませんように、よかったらご参考に。

 

大学合格から入学までにかかった費用まとめ

合格してから入学まで、どれくらい費用がかかったか
出てきたメモをもとにおおまかに書き出してみました。

  • 10年前
  • 九州の某国立大合格(医歯薬ではない)

……の 一個人の参考データとしてご覧くださいませ♪

大学合格から入学までにかかった費用一覧

タイムマシンに乗って行って、10年前の自分に言いたい。

お金かけすぎだよ」と。。。

 

特に、大学生協でそろえたモロモロと、その他生活用品代が高すぎる。

 

10年前とは言え、家電量販店などもあるにはあったのです。
ただ、不慣れな土地でお店を探して行くことに不安があって、
わかりやすくて一気にそろう大学生協に頼ったのでした。

指定日の指定時間帯に無料配送してくれて、
組み立てが難しいものは+千円で組み立ててくれて
ものすごく大量に出る梱包材のゴミは+3千円で引き取り…など、
大学生協のサービスは、男手のない母子家庭には、お金はかかるけどとても助かるものでもあったのです。

テレビなど、故障のときも大学生協に持ち込めばいいし
パソコン故障も4年間無料修理で、代替機も無料貸し出し。
割高でも安心だ!と思ったのです。
新しい土地で一人暮らしをする娘に、少しでも不安がないように、と。

 

親としてのその気持ちは、今もわかります。

 

でも、もっと工夫の余地があったな~~と、今は思います。

 

当時の私に足りなかったのは、

  • 情報を集めて自分で動く力
  • 人を頼る力

この2つ。

 

不安を消すために「お金」をつかう のではなく
情報を集めて、自分で動くべきだった。

そして、男手がないなら、親戚にでも、友達にでも、
お願いして手を貸してもらうこともできたはず。

 

これらを「面倒」だと思う気持ちが、当時の私の無意識の中にあったように思います。

 

「不安」を、安易に「お金」で消そうとするのではなく
まずは「自分で考えて自分で動く」ことが大切だよ!
その姿を子どもに見せることも、大切なお金の教育だよ!

 

……と、あのころの自分に伝えたいです。

 

大学の授業料と毎月の生活費について

本を持った女子大生毎年、前期後期に分けて納める授業料は、学資保険でちょうど払える額だったので、
当時の私としては

「学資保険、がんばって掛けといてよかった~~~」

と思っていましたが、今思うと学資保険もイマイチ。。。

 

子どもが生まれた時から18年という長期の期間があるなら、学資保険にするのではなく、
資金を自分でインデックス投資にでも回すことをしていれば、もっと増やせた可能性がある、と今は反省しています。

ただね、当時はまだスマホどころか携帯電話もなくて、私はインデックス投資の「イ」の字も知りませんでしたから、投資なんてできたはずもありません。
今の若い親御さんたちには学費を蓄えるためのいろんな選択肢があって、本当に時代の進化を感じます。逆に選択肢が多すぎて悩むところかもしれませんが、情報をしっかり集めて、考えて、後悔のない準備ができるといいですね。

 

授業料は、あらかじめ申請すると、成績と家計状況を審査して減免される制度があり、1年の後期からは申請させていました。全額免除は無理だったけれど、母子家庭ということもあってか卒業まで毎期半額免除がもらえたので、その点は本当に助かりました。

 

大学によってさまざまな減免制度があるので、「親子で」しっかり調べて申請することが大切です。減免希望者に対する説明会は、一般的に入学後に学生対象に行われることが多いので、子どもがぼんやりしていると「説明会に行くのを忘れた→減免申請ができなかった」という憂き目にあうこともあります。(私の友人親子の実話です)

 

また、うちの場合、毎月の仕送りとしては当時5万円(家賃分プラスアルファ)しか出せなかったので、それ以外の月々の生活費分は、日本学生支援機構の奨学金を借りました。これは、高校3年のときに、高校を通じて「予約」ができるので、すでに予約されている方も多いかもしれません。(予約をしていなくても、大学入学後にも申し込みはできます。ただ、予約した場合と比べて支給開始が遅れます。)

学業やサークル活動を優先して、大学生活を楽しんでほしいという私の気持ちもあり、アルバイトをぎっちり入れないでも済むように、という考えでした。

それでともかくも4年間を乗り切り、なんとか無事に大学を卒業できました。

ただ、この【奨学金】については、後悔もあります。

 

奨学金を借りることについて

日本学生支援機構の奨学金はありがたいものでしたが、
できるだけ借りずに乗り切る算段をもっとすべきだった、というのが 今の私の後悔です。

借りるときには、「仕方がない!」と、思っていました。

学校の先生方も、
「進学費用は奨学金を借りれば何とかなります。
私もついこの間までずっと返済していましたが、やっと返し終えました。」
などと話していらっしゃったので、みんなそういうものだ、と思っていたのです。

アメリカなどでは、奨学金ではなく親が学費を出しても、社会人になった子どもが親にその学費を返すのが当たり前、とも聞きました。自立していていい考え方だと思っていました。

でも、子どもが社会人になって数年経ったこのごろ、

「子どもに何百万円も借金を背負わせることはしたくない」と、
節約と計画的な貯蓄で学費をやりくりした人の話などを聞くと、

「私ももっと努力できたかもしれないのに」という後悔に苛まれます。

娘は今、毎月17,000円余りを、少ないお給料の中から返済しています。

自分でがんばって返済してくれているし、親のせいだとは1ミリも思っていないようですが、
母親として、「私にもっと母としての甲斐性や計画性があったら、娘はもっと楽ができたのではないか」という思いが消えません。

奨学金を借りるべきではなかった、と言っているわけではありません
シングル母ひとりのお給料では足りなかっただろうと今でも思います。
「お金がないから進学をあきらめなさい」と言うくらいなら、奨学金の力を借りるべきだと思います。

ただ、固定費見直しなどを進めている今、当時の自分の家計管理を振り返ると、
「もっとできたのに」と痛感するのです。
少なくとも、借入金額をもっと減らすことはできたはず。
娘にも、家計のことをしっかり伝えて考えさせて、もう少しアルバイトをさせてもよかったかもしれません。その時は多少きつくても、お金を稼ぐことの大変さをもっと早くから学べたでしょう。

 

つまり……、当時の自分のマネーリテラシーの低さを悔いているのですね。

とてもポジティブに言えば、「当時のダメさがわかるほど、今はマネーリテラシーが上がった」とも言えますが。。。

この後悔は、子どもにも包み隠さず話しています。それが少しでも、お金に対する子どもの意識の向上につながるようにと願っています。

今、奨学金については、子どもと一緒に少しずつでも「繰り上げ返済」ができるよう、相談しているところです。

大学に進学することの意味について

大学に向かう学生奨学金を借りるにしても、親が出すにしても、「何百万というお金を使って進学するんだ」ということを、親子でしっかり認識する必要があると思います。

ふつうは、親にはその意識が強くても子供には希薄、というケースが多いかもしれませんが
うちの場合は、今振り返ると、親子で希薄でした。。。

「大学は人生の夏休み。楽しむところ。」という意識が強かったのです。私に。

もちろん、その側面もあるとは思いますが、何百万もかけて遊ぶだけでは浪費ですよね。

何のために進学するのか、何百万円をかけてどんな力をつけるのか。

そんなことを進学前に、親子で真剣に話し合うべきだったと思います。
(「いやそれは当たり前でしょう!」というツッコミがたくさん聞こえてきそうです–;)

必ずこの資格は取る、とか。将来はどんな職種を目指す、とか。

 

また、大学進学がすべてでもなかったなとも思います。
友人の息子さんは、「公務員になって安定収入がほしいから、公務員専門学校に行く」と専門学校に進学し、2年で国家公務員試験に合格して有言実行を果たしたそうです。

大学に行くよりも短い期間(つまり学費も安い)で、目標である職(しかも安定)にしっかり就けるのですから、立派なものだなと思いました。

 

いずれにしても、
「わざわざお金をかけて、それをする意味は何なのか」ということを常に自問することが大切ですね。深い反省をこめて。

 

これから受験されるみなさん、結果待ちのみなさんに幸あれ!!と祈ります。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました