【ポーの一族】大千秋楽ライブビューイングで明日海エドガーを堪能

ミュージカル「ポーの一族」のパンフレット表紙 よかったもの

今日は、名古屋の御園座で行われた、「ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』」の大千秋楽日。

地元の映画館のライブビューイングで観劇してきました。

明日海りおさんのエドガー、美しかった……!!

『ポーの一族』とは

『ポーの一族』は、言わずと知れた萩尾望都(はぎおもと)さんによる漫画が原作。
50代のわたしが小学生のころに発表された作品ですが、若い世代にも読み継がれている名作で、永遠の命を生きるバンパネラ(吸血鬼)一族の物語を描いたファンタジー作品です。

その伝説的な原作をもとに、宝塚歌劇団の演出家である小池修一郎さんが脚本を書いて2018年に宝塚歌劇団で初演されたものが、3年後の今年、明日海りお×千葉雄大で再び上演されたのです。

ストーリーはこんな感じ。

イギリスの片田舎―森の奥に捨てられた幼い兄妹エドガーとメリーベルは、館に住む老ハンナに拾われ育てられる。老ハンナたちポーの一族は、永遠の時を生きる「バンパネラ」の一族であった。正体を見破った村人に取り囲まれた時、ポーの一族を率いる大老ポーは、存続の危機を救うためエドガーを無理矢理仲間に加えてしまう。こうしてエドガーは、妹メリーベルも一族に加え、ポーツネル男爵とその妻シーラを養父母として長い時を生きることとなる。

(ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』公式サイトより)

漫画の画像を貼ることはできないと思うので、原作を知らないわ~という方は、これ↑などを見ていただくと雰囲気がわかるかも。

エドガー役・明日海りおさん

この、永遠の少年「エドガー」を演じたのが、宝塚男役トップスターだった明日海りおさん。

演出の小池さんが今日の舞台挨拶で話していましたが、宝塚の他の男役だと少年にしては背が高すぎるなど、エドガー役は配役がなかなか難しかったそう。

そりゃそうですよね。あの原作のビジュアルを3次元で違和感なく表現するのは……!!

でも、明日海さん(宝塚ファンの間では「みりおさん」と呼ばれているんですね)の仕上がりはすごかった。

パンフレットの写真を載せたいけれど、著作権的にだめかもしれない?ので、宝塚時代の明日海エドガーが納められたBlu-rayの画像を代わりに。

 

今日の明日海エドガー、ビジュアル完璧、歌も動きも完璧。

劇場に行けなかったのは残念でしたが、ライブビューイングだとアップもじっくり見られて、眼福とはこのこと^^   舞台メイクでも違和感なく美しい。

人に生まれて、人でなくなり、愛を求めて孤独を生きるバンパネラ・エドガーの哀しみや虚無感が、素晴らしい歌声と表現からジーンと伝わってきました。ファンタジーだけれど、入り込める説得力がありました。

わたしは宝塚にはそれほど詳しくないのですが、明日海さんのことはトップスターになったころから知っていました。
男役のときにはこの上なくカッコよく、素の姿はナチュラル&チャーミング。

今日の舞台挨拶でも、とても可愛らしい、お茶目な一面が垣間見えて、とてもよかったです。

魅力的な世界観

今回の作品では、舞台全体の世界観もとても素晴らしかったです。
ライブビューイングでアップで見てもその細やかさがわかる、手の込んだ重厚感のある衣装。
舞台装置や小道具、照明や音楽も、この独特の世界の雰囲気を見事に作り上げていました。

語彙力が足りないので、公式予告映像でご覧ください。(これなら載せて大丈夫ですよね?!)

ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』舞台映像

 

ミュージカルといえば、海外で作られたものを日本に持ってきて上演する、ということが多いですが(そしてそれももちろん素晴らしいのですが)、

この『ミュージカル・ゴシック「ポーの一族」』は、原作も脚本も音楽も、「日本製」のミュージカル。

今までに観た海外発の作品と比較しても遜色のない、素晴らしい作品だと思いました。
わたしが若いころはミュージカルって日本の文化の中になかったと思うのですが、今や、こんなに上質なミュージカルが、日本人の手で生み出されている、ということに感動すら覚えました。

この世界を、大阪の梅田芸術劇場に座って、あの雰囲気の中で見られたら、さらに良かっただろうなあ~…。

豪華なキャスト陣

明日海さん以外のキャストも、とても豪華です。

アラン役の千葉君は、ミュージカル初挑戦ということもあり、突っ込めばツッコミどころはいろいろありますが、舞台挨拶で感極まって言葉に詰まる姿でおばちゃんはもらい泣き(笑)。

彼の物憂げな瞳は、この作品によく合っていたと思います。

他にも、「フランケンシュタイン」などにも出演されている小西遼生さん(ロングコート似合いすぎ)や、三田寛子さんの息子さんの中村橋之助さん(大人になっててびっくり)、宝塚でトップ娘役だった夢咲ねねさん(首が長くて美しい)、そして、宝塚の大先輩、涼風真世さん(「昔妖精、今妖怪(ご本人談)」)などなど、見所いっぱいでした。 
特に、涼風さんがやりたい放題やっている感じがとっても好き♪

これ、生舞台で見たら「目が足りない…!」と思っただろうな(笑)。

舞台挨拶で、明日海さんと千葉君以外のキャストのみなさんの挨拶の時間がなかったのが、ちょっと残念でした(涙)。

DVD化決定!

この「ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』」、DVD化もされるそうです。

一緒に行った友達とふたり、「どうする?買っちゃう?」と盛り上がりました。

しばらくは、あの世界観に浸ってしまいそうです。
やっぱり、舞台はいいわ。。。
いい時間を過ごせました。

 

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