「やめてよかった家事」6つ(八十路の母編)

おばあちゃん人形 よかったもの

八十路の母と暮らすようになって1年と少し。

ひとり暮らしが長かった私にとってはいろいろと勝手の違うこともたくさんありますが、
年季の入ったシニアである母の家事には、「ナルホド~」と思うこともいろいろあります。

ということで今日は、家事をできるだけラクにする、うちの母流の「やめてよかったこと」をご紹介してみます。

バスタオルをやめた

同居するようになってまず驚いたのが

「え?バスタオル、ないの?!」

 

母としては、干す場所やしまう場所をとるのがいやで、使うのをやめたのだそうです。

そのかわり、結構な枚数の白いフェイスタオルがあって、手をふくのも顔をふくのも体をふくのも全部それです。体をふくときには1枚では心もとないので2枚使います。

最初は、「お風呂上りにバスタオルがないのはなぁ……」と違和感を感じましたが、慣れれば特に不都合もありません。

何より干し場に困らないのがいいです。うちは夜に洗濯をすることが多いのですが、部屋干しをするときに、フェイスタオルなら枚数が多くても干しやすい。乾くのも早い。

それと……これはずぼらな私だけかもしれませんが、バスタオルって一度使っただけでは洗わなかったりしませんか? ワタシダケカナ……  

使うのが自分だけだとしても、やっぱり清潔とは言えませんよね。。。

その点、フェイスタオルなら、干しやすい分手軽に洗えるので、いつも清潔でいいなと思います。

 

市販のバスマットをやめた

バスタオルをやめるとき、母はそれまで使っていたバスタオルを適当に縫い合わせて、コンパクトなサイズのお風呂の足ふきマットにリメイクしたそうです。

手作りのバスマット

生活感全開ですが(^^;

こうしてお風呂のドアにかけてあって、お風呂に入った後はこれを床に置いて使います。
もともとの素材がバスタオルだから、使ったらそのまま洗濯機へ。

バスタオルと同様、かさばらずに扱いやすいし、まめに洗うからいつも清潔です。

 

ごみ箱をあちこち置くのをやめた

これは私も以前からやっていました。

ごみ箱を部屋ごとに置いておくと、捨てるときはポイポイ捨てられて便利ですが、あとで集めて回るのが結構手間だし、分別しなおさなきゃいけなかったりもします。

だからうちでは、メインのごみ箱をキッチンに複数置いて、燃やせるごみやプラごみなどをそこで分別します。洗面所で出たごみも、そのままキッチンに持っていって捨てます。

こう書くと面倒くさそうに聞こえるかもしれませんが、ほとんど不便は感じません。
(家がちっちゃいからという話もあります 笑)

ごみがいっぱい出そうなことをするときには、そこに紙製のショッピングバッグを持っていって、ごみを入れたら紙バッグごとキッチンのごみ箱に持っていけばOKです。

 

大掃除をやめた

黄色い掃除機

昔は、年末になると大掃除をして、家じゅうの障子まで張り替えていた母ですが、
八十路を過ぎるとさすがに体力的にキツイ。

そこで数年前から、年末の大掃除はやめたそうです。

「だいたい、1年で一番寒い時期に大掃除なんて、理にかなってないもんね。」だそうです。
確かにね~。

それで、かわりに導入したのが
「曜日別・小分けお掃除」

月曜日は玄関
火曜日はリビング
水曜日は寝室
木曜日は台所と冷蔵庫の中
金曜日は庭
土曜日はお墓
日曜日はお休み
※トイレや洗面所、お風呂場は、使ったつど簡単にお掃除


こんな感じで、曜日ごとの場所の「気になるところ」を、「できる範囲で無理せず」やっとくことにしたとのこと。

時々、「あれ?今日はどこだっけ?」「昨日ここやったっけ?」みたいなこともあるし(笑)
お墓掃除は、気になったら1日おきに行ったりもしています。そこらへんは柔軟に。

これは別にシニアでなくとも、忙しいひとみんなにおすすめのお掃除法だなと思います。

 

ちなみに、大掃除でてこずりやすいキッチンの換気扇には、不織布のカバーをつけて、汚れてきたらまめに取り換えています。

換気扇は、使う前と使った後に、それぞれ少し長めにONにしておくと、汚れがたまりにくいようですよ。

 

布団の「上げ下ろし」と「外干し」をやめた

白い布団

母はベッドではなく、布団を使っています。

以前は、毎朝毎晩「よっこいしょ!」と押し入れからの上げ下ろしをしていましたが、80を過ぎてその「よっこいしょ」がだんだん大変になったようです。

まして、庭に置いた布団干し台に干すのはもっと大変!

 

……ということで、今はもう割り切って、上げ下ろしも、外干しもやめたとのこと。

 

どうするかというと、朝起きたら布団は軽くたたんで、寝室(和室)の窓辺へ。

天気がよければそれで結構お日さまが当たってぽかぽかに。

寝室だから、お客様が来てもドアを閉めておけば問題なし!……だそうです。

確かに、押し入れにしまい込むより、かえってよさそうだなと思います。

 

食器をたくさん持つのをやめた

食器

母は去年、食器をたくさん処分しました。

処分は私も手伝いましたが、食器棚の奥から出てくるわ出てくるわ、「こんなのあったのね!」というような、ずっと眠っていた食器の山。

中には、普段使っていたものよりずっとよさそうなものもあったりして、ここで一大「断捨離」を決行しました。

これから先、どれを使うか、どれを手放すかの見直しです。

ふだんは私とふたり暮らしなので、日常使いには、使い勝手の良い気に入ったものを必要最低限のみ。

あとは、お正月など親戚が集まるときに使うものの見直し。

昔、大人数が集まっていた時代のものは懐かしいけれど、もうこの大きさはいらないわ…というものは、思い出だけを大切に記憶の中にしまっておくことにして、モノは処分しました。

この作業は、昭和初期生まれの母にとっては「もったいない」精神が発動してしまうので、とても大変そうでしたが、がんばって、かなりの数を減らしました。

その結果、食器棚がとてもすっきりとして食器の全体が把握しやすくなり、
「この料理に合う皿なかったっけ??」とゴソゴソする必要もなくなって、とても快適になりました。

終わりに:「当たり前」を見直して身軽に

ひとつひとつは小さなことかもしれませんが、それまでの「当たり前」にこだわらずに、年齢や家族構成の変化に合わせて暮らし方を見直してみることで、ふっと身軽になれるものだな~と思います。

うちの母流の 小さな暮らしの見直し、もし使えそうなものがあればぜひお試しください♪

 

 

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